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シードルとはどんなお酒?製造方法や美味しい飲み方を解説

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レストランやカフェのメニューで「シードル」という文字を見かけて、「リンゴのお酒だと思うけれど、ワインと何が違うのだろう」「アルコール度数はどのくらいなのか」など、疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。

 

シードルは、リンゴの果汁を発酵させて造る発泡酒です。ワインよりも軽やかで、ビールよりもフルーティーな味わいが特徴であり、親しみやすいお酒といえます。

 

この記事では、シードルの基本的な定義から、気になるアルコール度数、美味しく飲むための方法を詳しく解説します。「お酒はあまり強くないけれど、リラックスタイムに楽しみたい」「リンゴの風味を活かしたお酒を探している」といった方は、ぜひ自分にぴったりのシードルを見つけるための参考にしてください。

 

 

シードルの基本|何からできている?

シードル(Cidre)は、主にフランスのノルマンディー地方やブルターニュ地方を中心に、古くから親しまれてきた歴史のある飲み物です。まずは、シードルがどのような原料で、どのように造られているのかなど、シードルの基本について解説します。

 

シードルとはどんなお酒か

シードルは、リンゴの果汁を発酵させて造られる「醸造酒」です。ぶどうを発酵させてワインを造るのと同じように、リンゴの果汁を酵母の力でアルコールに変化させて造られます。

 

一般的には、発酵の過程で生じる炭酸ガスを含んだ「発泡性」のものが主流です。グラスに注ぐと細やかな泡が立ち、リンゴ特有の爽やかな香りが広がります。

 

ビールのような特有の苦味がなく、ワインと比較してアルコール度数も低めに仕上がる傾向にあるため、お酒があまり強くない方でも楽しみやすいのが特徴です。食事の場やリラックスタイムなど、さまざまなシーンでカジュアルに味わうことができます。

 

原料はリンゴ果汁100%が基本

シードルは、原則として「リンゴ果汁100%」を原料としています。水や砂糖などを添加せず、リンゴそのものが持つ糖分をアルコールへと変化させる仕組みです。

 

そのため、リンゴ本来の自然な風味をダイレクトに感じることができます。また、使用する「リンゴの種類」によって味わいが大きく変化する点もシードルの特徴です。

 

本場フランスなどでは、そのまま食べるには酸味や渋みが強い「シードル専用品種」を複数ブレンドし、味わいに複雑な奥行きを持たせます。一方、近年評価が高まっている日本のシードルは、「ふじ」や「紅玉」といった私たちが普段口にする生食用のリンゴを使用することが多く、口当たりがまろやかでフレッシュな果実味を楽しめる傾向にあります。

 

 

シードルとハードサイダーの違い|呼び名は国で変わる

リンゴを原料としたお酒は世界中で親しまれていますが、実は国や地域によってその呼び名が異なります。ここでは、代表的な名称の違いと、それぞれの背景について解説します。

 

日本で使われる「シードル」という呼び方

日本において、リンゴのお酒は一般的に「シードル(Cidre)」と呼ばれています。これはフランス語に由来する名称です。

 

日本のリンゴ酒造りは、主にフランスの製法や文化を手本にして発展してきた歴史があるため、フランス語の「シードル」という呼称が広く定着しました。国内のレストランや酒販店などでも、基本的にはこの名称で扱われています。

 

海外で使われる「ハードサイダー」という名称

一方、英語圏では呼び方が異なります。イギリスやオーストラリアなどの国々では、リンゴのお酒を英語で「サイダー(Cider)」と呼びます。現地のパブでは、ビールと並んで提供される定番のアルコール飲料として日常的に親しまれています。

 

ただし、アメリカでは少し事情が異なります。アメリカでの「サイダー」は、アルコールを含まない無ろ過のリンゴジュース(アップルサイダー)を指すのが一般的です。

 

そのため、アルコールを含むリンゴのお酒については、ジュースと明確に区別するために「ハードサイダー(Hard Cider)」と呼ばれています。近年は日本国内でも、アメリカンスタイルのクラフトビールに近い製法で造られたリンゴ酒を「ハードサイダー」として販売するケースが増えています。

 

サイダー(炭酸飲料)との違い

「サイダー」という言葉を聞くと、日本では無色透明で甘いノンアルコールの炭酸飲料を思い浮かべる方が多いでしょう。しかし、お酒を意味しないこの使い方は日本独自のもので、アメリカなどでは、ソーダと呼ばれています。

 

明治時代、日本でリンゴ風味の甘い炭酸飲料が販売された際、イギリスのリンゴ酒である「サイダー(Cider)」という言葉が商品名として採用されました。それが後に、甘い炭酸飲料全般の代名詞として定着したといわれています。

 

日本のスーパーなどで販売されている「サイダー」は清涼飲料水ですが、海外の飲食店で「サイダー」を注文するとアルコール飲料が出てくることが一般的です。海外旅行などの際は間違えないよう注意しましょう。

 

 

アルコール度数の目安|どれくらい強い?

お酒があまり強くない方にとって、アルコール度数は重要です。ここでは、シードルのアルコール度数に関する目安や、味わいによる違いについて解説します。

 

シードルの一般的なアルコール度数

シードルのアルコール度数は、2%〜8%程度のものが多く販売されています。シードルは製造過程で水を加えたり、アルコールを後から添加したりすることは基本的にありません。

 

原料となるリンゴが元々持っている糖分の量によって、最終的なアルコール度数の上限が決まります。リンゴの糖分だけで自然に発酵させるため、度数が極端に高くなることは稀であり、比較的ライトに楽しめるお酒として位置づけられています。

甘口・辛口による度数の違い

シードルを選ぶ際、「甘口(スイート)」か「辛口(ドライ)」かで迷うことがあるかもしれません。実は、この味わいの違いはアルコール度数と密接に関係しています。

 

発酵の過程において、酵母はリンゴの糖分を食べてアルコールへと分解します。発酵を早い段階で止めると、分解されなかった糖分が多く残るため、「甘口でアルコール度数が低い(24%程度)」シードルに仕上がります。

 

反対に、発酵を最後までしっかりと進めると、糖分のほとんどがアルコールに変換されるため、「辛口でアルコール度数が高め(58%程度)」のシードルになります。つまり、お酒に弱い方は甘口を、スッキリとした飲み口と程よいアルコール感を求める方は辛口を選ぶと、自分に合ったシードルを見つけやすくなります。

 

ビールやワインとの比較

一般的なビールのアルコール度数は5%〜7%程度です。シードルの中辛口〜辛口タイプがこれに近い度数となります。

 

一方、ぶどうを原料とするワインのアルコール度数は、10%〜15%程度です。ワインはシードルと同じ果実酒ですが、シードルの方が度数は半分程度に抑えられていることがわかります。

 

したがって、「ビールは苦手でワインはアルコールが強すぎる」と感じる場合、シードルは非常に適した飲み物といえるでしょう。

 

 

製造方法|シードルはどうやって造る?

シードルは、リンゴを原料としながら、酵母の働きによってアルコール飲料へと変化します。ここでは、リンゴがシードルになるまでの基本的な製造工程について解説します。

 

リンゴの搾汁から発酵までの流れ

シードルの製造は以下の流れで行います。

  1. 収穫・洗浄・熟成
    収穫したリンゴをきれいに洗浄して、必要に応じて熟成させます。
  2. 破砕・圧搾・搾汁
    リンゴを細かく砕き、プレス機にかけて果汁を搾り出します。
  3. 清澄
    抽出されたリンゴ果汁をタンクへ移し、不要な果肉を沈殿させ、上澄みを使用します。
  4. アルコール発酵
    そこに酵母を加えアルコール発酵を開始します。発酵期間は数週間から1か月程度です。
  5. 熟成・瓶詰め
    発酵終了後もしばらくはタンクで熟成させて味を安定させます。炭酸なし(スティルタイプ)の場合はこのまま瓶詰めして完成です。一般的な炭酸ありタイプの場合は、発泡させる手法によって、それぞれの工程へ進めます。(詳細は後ほど記述します)

 

※シードルは原則として水などを加えないため、搾り出した果汁の品質やブレンドの比率が、そのまま最終的な味わいのベースとなります。

※炭酸なしのシードルも熟成により、炭酸が発生することがあります。

 

発酵によって生まれる香りと泡

シードル特有のシュワッとした口当たりは、自然な発酵プロセスによって生まれた炭酸ガスによるものです。また、発酵の過程では新しい香りの成分も生成されます。

 

リンゴそのもののフレッシュな香りに加え、酵母のもたらす華やかな香りが複雑に混ざり合うことで、シードルならではの奥深いアロマが完成します。

 

 

製法の違い|仕上がりを左右するポイント

シードルは、炭酸ガスをどのように含ませるかによって、いくつかの製法に分かれ、泡のきめ細かさや味わいに大きな影響を与えます。ここでは、代表的な4つの製法を解説します。

 

瓶内二次発酵(トラディショナル方式)

発酵が終わったシードルを瓶に詰め、そこに少量の糖分と酵母を追加して密封し、瓶の中で再び発酵(二次発酵)させる製法です。高級なシャンパンやスパークリングワインなどにも用いられる伝統的な手法で「トラディショナル方式」とも呼ばれます。

 

瓶という密閉空間で発生した炭酸ガスが液体にゆっくりと溶け込むため、泡が非常にきめ細かく、口当たりが滑らかになるのが特徴です。手間と時間がかかる分、酵母由来の複雑で深みのある味わいに仕上がります。

 

タンク内二次発酵(シャルマ方式)

瓶の中ではなく、大きな密閉タンクの中で二次発酵を行わせる製法です。「シャルマ方式」と呼ばれ、一度に多くの量を安定して発酵できます。

 

タンク内で発酵させた後、圧力を保ったままフィルターでろ過して瓶詰めするため、空気に触れる時間が短く酸化を防ぎやすいという点がメリットです。そのため、リンゴ本来のフレッシュな果実味や、すっきりとした爽やかな香りを残したいシードルによく用いられます。

 

炭酸ガス注入(カーボネーション方式)

発酵を終えて出来上がったアルコール飲料に対して、後から人工的に炭酸ガスを注入する製法です。発酵による炭酸ガスの発生を待つ必要がないため、製造期間を短縮でき、コストを抑えやすいという特徴があります。

 

また、炭酸の強さを一定にコントロールしやすいため、スッキリとした喉越しや、強めの爽快感を際立たせたい商品に多く採用されています。

 

自然発酵・伝統的スタイル

培養された酵母を添加するのではなく、リンゴの皮や醸造所に自然に存在している「野生酵母」の力だけを利用して発酵させる昔ながらの製法です。フランスのノルマンディー地方やスペインのバスク地方などで古くから行われています。

 

発酵のスピードがゆっくりでコントロールが難しいため、作り手の技術が大きく問われます。ろ過をあえて行わない「無ろ過(アンフィルタード)」で仕上げられることも多く、少し濁りのある見た目と、土壌や木の樽を感じさせる野性的で個性的な風味が特徴です。

 

 

種類|甘さ・泡・個性で選べる

シードルには、リンゴの品種や製法の違いによってさまざまなバリエーションが存在します。ここでは、好みに合わせてシードルを選ぶ際の基準となる「甘さ」や「発泡の有無」について解説します。

 

甘さの違い(スイート/セミドライ/ドライ)

シードルの味わいは、発酵の度合いによって主に3つのタイプに分類されます。

タイプ

特徴

スイート(甘口)

発酵を早い段階で止めることで、リンゴ本来の自然な糖分を残したタイプです。

アルコール度数も低く仕上がることが多く、フルーティーで優しい甘さが特徴であるため、お酒にあまり慣れていない方におすすめです。

セミドライ(中辛口)

甘みと酸味のバランスが程よく取れたタイプです。

単体で飲んでも美味しく、食事にも合わせやすいため、シーンを選ばず幅広く楽しめます。

ドライ(辛口)

糖分がアルコールに変わるまでしっかりと発酵を進めたタイプです。

キリッとした爽快な飲み口と、リンゴの酸味や渋みが引き立つため、ビールや辛口の白ワインを好む方に適しています。

 

 

発泡タイプとスティルタイプの違い

シードルといえば炭酸の入った発泡酒というイメージが一般的ですが、泡のないタイプも存在します。「発泡タイプ」は、グラスに注いだ際のシュワッとした爽快感が魅力です。

 

炭酸の強さは製法によって異なり、微炭酸からシャンパンのような強炭酸までさまざまです。一方、「スティルタイプ」は、発酵時に発生する炭酸ガスを逃して造られる非発泡(無炭酸)のシードルです。

 

炭酸でお腹が膨れるのが苦手な方や、リンゴそのものの濃厚な風味や香りを、ワインのようにじっくりと時間をかけて味わいたい方に向いています。

 

 

個性派シードルの世界

基本的なシードル以外にも、少し変わった製法を用いたものや、アレンジを加えた個性的なシードルがあります。ここでは、代表的な3つのスタイルをご紹介します。

 

アイスシードル

アイスシードルは凍らせたリンゴ、あるいは冬の寒さによって、自然に樹上で凍結したリンゴを使用して造られるシードルです。リンゴの水分が凍結することで果汁の糖度やうまみ成分が極限まで凝縮されるため、非常に濃厚で甘く、芳醇な香りを放ちます。

 

とろりとした口当たりで、食後のデザートワインのように少しずつ味わうのに適した極甘口のお酒です。

 

フレイバードシードル

シードルをベースに、他のフルーツやハーブ、スパイスなどを加えたものをフレイバードシードルと呼びます。例えば、カシスやベリー類を加えて色鮮やかなピンク色に仕上げたものや、ビールに使用されるホップを加えて特有の苦味と香りを引き立たせたものなどがあります。

 

リンゴ単体とは異なる、新しい風味の掛け合わせを楽しめるのが魅力です。

 

ホットシードル

ホットシードルは、シードルを温めて飲むスタイルです。ヨーロッパの冬の風物詩(マルド・シードル)としても知られており、鍋にシードルを注ぎ、シナモンやクローブなどのスパイス、オレンジなどの柑橘類を加えて温めて作ります。

 

温めることでリンゴの甘みとスパイスの香りが一層引き立ち、寒い季節に体を芯から温めてくれます。

 

 

歴史|ヨーロッパで育まれ、世界へ

シードルは、ワインやビールと同じように古い歴史を持つお酒です。ヨーロッパの各地で独自の文化として発展し、現在では世界中で親しまれています。

 

ここでは、シードルの起源から日本への伝来まで、歴史的背景を解説します。

 

シードルの起源とヨーロッパでの発展

リンゴを使ったお酒の歴史は古く、紀元前にはすでにその原型が存在していたといわれています。古代ローマ時代には、リンゴを潰して発酵させた飲み物が存在し、ローマ帝国の拡大とともにヨーロッパ各地へとリンゴの栽培と醸造技術が広まっていきました。

 

特にシードル造りが盛んになったのは、気候が冷涼でぶどうの栽培(ワイン造り)が難しい地域です。フランス北部のノルマンディー地方やブルターニュ地方、イギリス、スペイン北部などでは、ぶどうの代わりに寒さに強いリンゴが広く栽培され、修道院などを中心に醸造技術が洗練されていきました。

 

中世以降、それぞれの土地の気候や食文化と結びつきながら、地域特有のシードル文化として定着していったのです。

 

日本におけるシードル文化の広がり

日本におけるシードルの歴史は、明治時代から大正時代にかけて始まったとされています。政府の殖産興業政策によって欧米からリンゴの苗木が導入され、青森県などを中心にリンゴ栽培が定着するとともに、リンゴ酒の試作が行われるようになったためです。

 

昭和初期から戦後にかけて、日本でも本格的なシードルの製造・販売がスタートしましたが、長らくは一部の地域や愛好家の間で楽しまれる存在でした。しかし近年、食の多様化やクラフトビールブームなどを背景に、シードルが再び大きな注目を集めています。

 

全国のリンゴ農家や小規模な醸造所(シードルリー)が独自の商品を手掛けるようになり、現在では日本産シードルの品質が世界的な品評会で高く評価されるまでに成長しています。

 

 

主な産地|味わいの方向性が変わる

シードルは、栽培される土地の気候やリンゴの品種、そして各国の伝統的な製法によって味わいが大きく異なります。代表的な産地ごとの特徴を知ることで、好みのシードルを見つけやすくなるでしょう。

 

フランスのシードルの特徴

シードルの本場として知られるフランス、特にノルマンディー地方やブルターニュ地方では、「シードル専用品種」を栽培しています。「シードル専用品種」とは、そのまま食べるには向かない甘味、酸味、渋味を持つ多種多様なリンゴを指します。

 

完熟して自然落果したものを使用し、自然の酵母でゆっくりと発酵させるのが伝統的なシードルのスタイルです。アルコール度数は低めで、リンゴの豊かな香りと複雑なコク、そして微炭酸の優しい口当たりが味わえます。

 

フランスでは、シードルと現地の郷土料理であるそば粉のガレットを合わせるのが定番の楽しみ方です。

 

スペイン・イギリスのシードル文化

スペイン北部のバスク地方やアストゥリアス地方では、「シドラ(Sidra)」と呼ばれる独自のリンゴ酒が親しまれています。強い酸味と独特の野性味が特徴で、一般的に炭酸は含まれていません。

 

グラスに注ぐ際、頭上の高い位置からグラスの底へ向けて勢いよく注ぎ落とす「エスカンシア」という伝統的な作法があり、これによって空気を含ませ、まろやかさと微かな泡立ちを引き出します。

 

一方、イギリスは世界最大のシードル消費国であり、パブではビールと同じようにサーバーから注いで飲むスタイルが一般的です。イギリスのサイダーは、キリッとした辛口(ドライ)で炭酸が強く、喉越しが良いという特徴があります。

 

食事と合わせるだけでなく、パブでの語らいの場に欠かせないカジュアルなお酒として定着しています。

 

ビール・クラフトビールで有名なドイツとアメリカのシードル

ビールの国として有名なドイツでも、フランクフルト周辺を中心に「アプフェルヴァイン(Apfelwein=リンゴワイン)」と呼ばれる伝統的なお酒が愛飲されています。炭酸を含まないスティルタイプが多く、酸味が強く非常にドライな味わいが特徴です。

 

そのまま飲むだけでなく、炭酸水で割って爽やかに楽しむ「ザウアーゲプリッツター」や、レモネードで割る「ズュースゲプリッツター」も人気があります。

 

アメリカでは近年、「ハードサイダー(Hard Cider)」のクラフトブームが起きています。アメリカンスタイルは、生食用のリンゴを使用したり、ホップや他のフルーツを加えたりと、自由で革新的なアプローチが特徴です。

 

クラフトビールのように多様なフレーバーが存在し、スッキリとした爽快な味わいのものが多くみられます。

 

日本(青森・長野など)の国産シードル

日本のシードルの最大の特徴は、「ふじ」や「紅玉」といった、私たちが普段から美味しく食べている高品質な生食用リンゴを贅沢に使用している点です。生産量トップクラスの青森県や長野県をはじめ、全国各地で個性豊かなシードルが造られています。

 

生食用リンゴを使用することで、渋みが少なく、フルーティーでフレッシュな果実味がダイレクトに感じられる仕上がりになります。口当たりが優しく雑味もないため、和食を含む幅広い料理と合わせやすく、シードル初心者でも非常に親しみやすいのが日本産ならではの魅力です。

 

 

楽しみ方|温度・グラス・食事で変わる

シードルは、ビールのようにゴクゴク飲むだけでなく、ワインのように香りや味わいの変化を楽しむことができる奥深いお酒です。提供する温度や選ぶグラス、そして一緒に楽しむ食事によって、その表情は驚くほど豊かに変化します。

 

 

おすすめの飲用温度

シードルの魅力を引き出す基本の温度は、38℃前後によく冷やすことです。

 

甘口(スイート): 35℃ほどにしっかり冷やすことで、甘さが引き締まり、爽やかな酸味とのバランスが良くなります。

 

辛口(ドライ): 58℃と、甘口より少し高めの温度にすることで、リンゴ本来の複雑な香りとコクがより際立ちます。

 

氷を入れて楽しむスタイル

カジュアルに楽しむなら、氷を入れた「オン・ザ・ロック」もおすすめです。特にアルコール度数が高めのものや、非常に甘みの強いシードルは、氷が溶けることで口当たりがまろやかになり、食前酒やデザート代わりとして非常に飲みやすくなります。

 

温めて楽しむホットシードル

冬の寒い時期や寝る前には、温めて「ホットシードル」にする楽しみ方があります。鍋や電子レンジで温め、シナモンスティックやクローブ、スライスしたリンゴ、ハチミツなどを加えると、スパイスの香りが引き立ち、体の中から温まる贅沢なドリンクに変わります。

 

沸騰するとアルコールが飛んでしまい、風味も減少するため温めすぎに注意しましょう。

 

生産地に合わせたグラスで

シードルは、産地や種類に合わせてグラスを変えることで、味わいや香りの感じ方が変化します。代表的なグラスの種類とその特徴を紹介します。

 

グラスの種類

特徴

フルートグラス

炭酸が強めのシードルに適しています。グラスが細長いため、きめ細やかな泡立ちを長く楽しめます。

ワイングラス

リンゴの豊かな香りを存分に楽しみたい場合におすすめです。グラス内の空間に香りが留まりやすくなるため、芳醇な風味を感じやすくなります。

ボレ(陶器のカップ)

シードルの本場であるフランスのブルターニュ地方やノルマンディー地方で使われる、伝統的な陶器のカップです。素朴な雰囲気を味わうことができ、現地の文化を感じながら飲むのに適しています。

シードルの特徴やその日の気分に合わせてグラスを選ぶことで、より充実した時間を楽しめるでしょう。

 

 

料理との合わせ方

リンゴを原料とするシードルは、フルーティーな酸味と程よい発泡性があり、幅広いジャンルの料理とのペアリングが可能です。特に「リンゴと相性の良い食材」を意識すると、食事がより楽しくなります。

 

ドライタイプと相性の良い料理

キレのあるドライタイプは、基本的には「塩味」や「オイル」の効いた料理と好相性です。

  • 魚介のマリネ・カルパッチョ
    シードルの酸味がレモンのような役割を果たし、魚のうまみを引き立てます。
  • 天ぷら・フライ
    揚げ物の油っぽさをシードルがサッと流してくれます。特に塩でシンプルに味付けした天ぷらは、リンゴの果実味と絶妙なコントラストを生みます。
  • シャルキュトリ(生ハム・サラミ)
    熟成した肉のうまみとドライな後味が、ついついグラスを進ませます。

 

スイートタイプと相性の良い料理

甘口のシードルは、特定の食材と合わせることで「甘じょっぱい」味わいを楽しめます。

  • ブルーチーズ
    ゴルゴンゾーラなどの個性が強いチーズに、スイートなシードルを合わせてみてください。チーズの塩気とリンゴの甘みがぶつかり合い、口の中で芳醇なマリアージュが完成します。
  • アップルパイ・タルト
    「リンゴ×リンゴ」の組み合わせです。同じ素材を合わせることで、それぞれの良さや、違いを味わえます。
  • ドライフルーツやナッツ
    少しずつ摘みながら、静かな夜のひとときを楽しむのに最適です。

 

セミドライの万能な使い方

甘みと酸味のバランスが良いセミドライ(中辛口)のシードルは、和洋中を問わず幅広い料理に合わせやすい万能なタイプです。ここでは、特に相性が良い料理の組み合わせを紹介します。

  • 和食(照り焼きや煮物など)
    醤油と砂糖を使った甘辛い味付けは、セミドライが持つほのかな甘みや果実味と自然に調和し、料理の美味しさを引き立てます。
  • 洋食(豚肉のソテーやグラタンなど)
    豚肉とリンゴは相性が良く、ポークソテーなどと合わせると肉のうまみを引き立てます。また、グラタンやシチューといったクリーム系料理もおすすめです。濃厚さを、セミドライの程よい酸味がすっきりとまとめてくれます。
  • エスニック料理(カレーやタイ料理など)
    スパイスを効かせた料理と合わせるのもおすすめです。セミドライのフルーティーな味わいが、スパイスの強い刺激をまろやかに和らげる効果があります。

 

どのような食事に合わせるか迷った際は、万能タイプのセミドライを選ぶとよいでしょう。

 

 

おすすめのシードルはこちら

シードルに興味を持ったものの、どれを選べばよいか迷ってしまう方もおられるかもしれません。ここでは、信州・下條村の自然の恵みを活かして丁寧に造られた、カネシゲ農園のおすすめラインナップをご紹介します。

 

カネシゲ農園の樹上完熟リンゴで作るシードル

シードル作りは、まず「最高のリンゴを育てること」から始まります。一般的には、流通の都合で少し早めに収穫されるリンゴですが、カネシゲ農園では「樹上完熟」にこだわります。

 

木の上でギリギリまで太陽の光を浴び、蜜を蓄えた完熟リンゴ。その溢れんばかりの果汁を贅沢に使うからこそ、砂糖や香料に頼らない、本物の味わいが生まれるのです。

 

FARMER’S CRAFT CIDER

カネシゲ農園のフラッグシップモデル(代表作)です。使用しているのは、日本で最も愛されている「ふじ」1品種のみ。リンゴ部門で最優秀賞を受賞したこともある「ふじ」を、キレのあるドライな味わいに仕上げました。

 

すっきりとした喉越しと、後から追いかけてくるリンゴの芳醇な香りが特徴です。お食事のお供に適しており、特に天ぷらやカルパッチョなど、素材を活かした料理と合わせると、お互いの良さを引き立て合います。

JULIEN LIGHT TASTE

シードルの新しい楽しみ方をお探しの方に、おすすめのシードルです。アメリカのニューイングランド地方に伝わる伝統的な家庭のレシピをアレンジして造りました。

 

リンゴ果汁にたっぷりのレーズンを漬け込み、内側を焦がしたオーク樽で熟成させていることが特徴です。美しい琥珀色をしており、レーズン由来の深いコクと、オーク樽から生まれるバニラのようなスパイシーな風味が重なり合う、重厚な味わいを楽しめます。

 

少し温度を上げて、ナッツやドライフルーツと一緒にゆっくりと味わう飲み方がおすすめです。1日を締めくくるリラックスタイムなどに適しています。

 

HIPAHIPA

「ヒパヒパ」とは、ハワイ語で「乾杯」を意味する言葉です。その名前の通り、陽気な雰囲気を持つハードサイダーです。

 

トロピカルでフルーティーな香りが広がる一方で、口当たりは非常に飲みやすいドライな味わいに仕上がっています。華やかな香りと、飽きのこない爽快な後味が特徴です。

 

友人とのホームパーティーや、休日のランチタイムなどに適しています。氷を浮かべてカジュアルに楽しむ飲み方もおすすめです。

 

 

カネシゲ農園の「リンゴの個性」を楽しむ発酵酒

シードルを知ることは、リンゴという果実が持つ無限の可能性を知ることでもあります。私たちがシードルを通じてお届けしたいのは、単なる「飲み物」ではなく、その年の太陽や風、そして土の記憶そのものです。

 

シードルが世界で愛される理由

シードルが世界中で広く親しまれている理由として、リンゴ本来の自然な風味を楽しめることや、アルコール度数が低めで飲みやすいことが挙げられます。また、原料となるリンゴの品種や、栽培された土地の気候といった環境が味わいに直接反映される点も大きな魅力です。

 

ワインのように敷居が高くなく、ビールよりもフルーティーな味わいであるため、日常のさまざまなシーンに取り入れやすく、幅広い層から支持されています。このようなシードルならではの多様性と親しみやすさが、国境を越えて多くの人々に愛され続けている理由といえるでしょう。

 

これからシードルを選ぶ楽しみ

シードルには、甘口から辛口まで多様な種類があり、気分やシーンに合わせて選べる自由さがあります。例えば、食事と一緒に楽しむ際にはドライタイプを、食後のリラックスタイムにはスイートタイプを選ぶなど、日常のさまざまな場面に合わせることができます。

 

このようなシードルの多様性を存分に楽しむためには、素材となるリンゴの品質や製法にこだわった造り手のシードルを試してみるのがおすすめです。次項では、実際に農園からシードル造りを手掛けるカネシゲ農園ならではの特徴をご紹介します。

 

カネシゲ農園シードルの特徴

カネシゲ農園がシードル造りを始めた背景には、先代がアメリカのオレゴン州で学んだ果樹栽培への情熱と、リンゴの可能性をさらに広げたいという強い思いが込められています。

 

美味しさの理由は、果樹農家だからこそ実現できる原料へのこだわりにあります。栄養価コンテストで最優秀賞を受賞するほど丁寧に育てた最高品質のリンゴを、惜しみなく贅沢に醸造へ使用できるのは、自ら畑を守り育てている農園ならではの強みです。

 

また、リンゴ本来の味わいを活かすだけでなく、オーク樽での熟成や他の果物とのブレンドなど、自由な発想で醸造を行っています。多種多様な香りや味わいのシードルを展開しており、その種類の豊富さは国内トップクラスです。

 

さらに、農園内ではキャンプ場も運営しています。リンゴの木々に囲まれた豊かな自然の中で、焚き火を眺めながらシードルを味わう特別な時間は格別です。農園が心を込めて造った一杯を、日々の食卓や休日のアウトドアでぜひお楽しみください。

 

カネシゲ農園のシードル ご購入はこちら

 

 

まとめ

シードルは、リンゴの果汁を発酵させて造られるお酒です。低めのアルコール度数で飲みやすいことや、和洋中を問わず幅広い料理と合わせやすいことなど、多くの魅力を持っています。

 

カネシゲ農園では、信州・下條村で育てた樹上完熟リンゴを原料に使用し、農家ならではの新鮮なシードルを醸造しています。ご自身の好みやその日の食事に合わせて気になるものを選び、日々の食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

丁寧に造られたシードルは、いつもの食事やリラックスタイムをより充実した時間にしてくれるでしょう。